ブログ/コラム
子どもを持たない夫婦が家を建てるとき、最初に考えるべき4つのこと
家は「子育てのため」だけのものではない
家づくりというと、多くの方が
- 結婚したから
- 子どもが生まれるから
- 家族が増えるから
というきっかけを思い浮かべるかもしれません。
実際、住宅の広告や雑誌でも、「4人家族」を前提にした家づくりが紹介されることが少なくありません。
しかし近年は、子どもを持たずに夫婦二人で暮らす人生を選ぶ方も増えています。それは、仕事やライフスタイルを大切にした結果かもしれません。
また、子どもを持たない理由や経緯は、ご夫婦によって本当にさまざまです。
不妊治療を経験された方もいれば、夫婦で話し合ったうえで子どもを持たない人生を選ばれた方もいます。
だからこそ、家づくりもまた、一人ひとりの暮らし方に合わせて考えていいのではないでしょうか。
私たちが家づくりのお話をお伺いする中でも、新潟県長岡市や新潟市を中心に、
「夫婦二人で暮らすための家を考えたい」
「子ども部屋を前提としない住まいを建てたい」
というご相談が少しずつ増えてきました。
どのような理由であっても、その暮らし方が間違いということはありません。
そして家づくりもまた、「子育てをする家」である前に、「自分たちが心地よく暮らす家」であっていいはずです。
ここでは、夫婦二人だからこそ考えたい家づくりのポイントを、
- 家を建てる意味・価値観のはなし
- 人生設計のはなし
- 住まい方・間取りのはなし
- 資金計画のはなし
この4つに整理してお話ししたいと思います。
1. 【家を建てる意味・価値観のはなし】「今の人生」を後回しにしない

家づくりを考えるとき、多くの人が未来を想像します。それは当然のことです。
けれど、ときには
- いつか環境が変わるかもしれない
- いつか考え方が変わるかもしれない
- いつか別の人生になるかもしれない
という未来を優先しすぎて、
「今の自分たちの暮らし」
が後回しになってしまうことがあります。
もちろん将来への備えは大切です。
でも一方で、夫婦二人で過ごす時間や、好きなことを楽しむ時間、帰ってきたくなる場所をつくることも同じくらい大切です。家づくりとは、未来への備えであると同時に、今を豊かにするための選択でもあります。
「まだ決めなくてもいい」が続いていないだろうか
子どもを持たない夫婦の場合、家づくりを急ぐ理由が見つけにくいことがあります。
例えば、
- 子どもの入学があるわけではない
- 学区を考える必要もない
- 子ども部屋が必要になる予定もない
そのため、
「今じゃなくてもいいかな」
と思うこともあります。
実際、その考え方は決して間違いではありません。
ただ、
気づけば5年。気づけば10年。
そんなふうに時間だけが過ぎていくこともあります。
家を建てることが目的ではありませんが、「考えてみたい」と思った気持ちまで後回しにする必要はないのかもしれません。
また、家づくりを考えていると、
- 子育て世帯の友人
- 家族中心の住宅イベント
- 4人家族を前提にした住宅雑誌
などの情報に触れるたびに、
「私たちの場合は少し違う気がする」
と感じることもあるかもしれません。
けれど、夫婦二人の人生には夫婦二人の正解があります。
子育てを中心に考える家があるように、夫婦二人の時間を中心に考える家があってもいい。
誰かの暮らしに合わせるのではなく、
「自分たちはどう暮らしたいのか」
という視点を大切にしたいものです。
「いつか」よりも、「今こうしたい」を大切にする
家づくりの相談をしていると、
「いつか〇〇したくなるかもしれない」
という言葉をよく耳にします。
もちろん将来を考えることは大切です。
ただ、その一方で、
「今どう暮らしたいか」
を見失ってしまうこともあります。
例えば、
- 休日をもっとゆっくり過ごしたい
- ペットとの時間を増やしたい
- 料理を楽しめる暮らしがしたい
- 自宅でくつろげる時間を大切にしたい
そんな気持ちは、未来のための準備ではなく、今の自分たちの本音です。
家づくりに完璧な正解はありません。あるのは、その時の自分たちなりの答えです。
将来がどうなるか分からなくても、夫婦でしっかり話し合い、納得して選んだ住まいであれば、その選択には大きな価値があります。
家づくりとは、未来を決めることではなく、
今の自分たちの人生に向き合うこと。
そして、その積み重ねが、自分たちらしい暮らしにつながっていくのではないでしょうか。
2. 【人生設計のはなし】将来の変化を前提に考える

夫婦二人暮らしというと、「ずっと今のまま」を想像してしまうことがあります。
けれど実際には、暮らしは少しずつ変わっていきます。
- 働き方が変わる、在宅勤務になる
- 親の介護が始まる
- 定年を迎える
- ペットを迎える
人生は思っている以上に変化の連続です。
そのため、家づくりでは「今だけ快適な家」よりも、「変化に対応できる家」を考えることが大切になります。
例えば、
- 将来は寝室として使える部屋を用意しておく
- ワークスペースを多目的に使えるようにする
- 階段の負担を減らす動線を考える
など、小さな工夫が長く快適に暮らすことにつながります。 子ども部屋を前提にしないからこそできる柔軟な発想の家づくり。これが夫婦二人の家づくりの魅力です。
「将来どうなるか」ではなく、「変化すること」を前提にする
家づくりの打ち合わせでは、
「10年後はどうしていますか?」 「老後はどんな暮らしをしたいですか?」
と質問されることがあります。
ですが、正直なところ、将来を正確に想像できる人はほとんどいません。
転職するかもしれませんし、働く場所が例えば長岡市から新潟市へなどと変わるかもしれません。
今は元気な親御さんも、いつか手助けが必要になるかもしれません。
ただ、「もし何かあったとき、この家で対応できるだろうか」という視点を持っておくことは無駄になりません。
大切なのは、未来を当てることではなく、
「今とは違う暮らしになる可能性がある」
ことを受け入れることです。
家づくりでは、明確な未来予測よりも、変化に対応できる柔軟性の方が価値を持つことがあります。
親との距離感も、家づくりのテーマになる

35〜50代の夫婦にとって、少しずつ現実味を帯びてくるのが親の存在です。
米どころの新潟ならではで、
「今でも田んぼをやっている」
「実家の敷地が広い」
「将来的に土地や家を引き継ぐことになるかもしれない」
というご家庭も少なくありません。
今は元気な親御さんでも、
- 病院への送迎が必要になる
- 買い物の手伝いが必要になる
- 一時的な同居を検討する
- 実家や土地の管理について考える
- 相続について話し合う時期が来る
そんな可能性があります。
だからといって、最初から介護や相続のためだけに家を考える必要はありません。
ただ、
「もし将来、実家を相続することになったらどうするだろうか」
という視点を持っておくことは無駄になりません。
実際に家づくりのご相談を受けていると、
- 実家の敷地内で家を建てるか悩んでいる
- 親の家を将来的に引き継ぐ予定がある
- 空き家になる実家をどうするか迷っている
というお話を伺うこともあります。
特に子どもを持たない夫婦の場合、
将来的な相続や住まいの管理について、自分たちの代で考えなければならない場面も出てきます。
だからこそ、家づくりは「今住む家」だけを考えるのではなく、
実家や土地、相続も含めてこれからの暮らしを整理する機会でもあります。
親との距離感はもちろん、これから受け継ぐかもしれない家や土地をどう考えるのか。夫婦で一度話し合ってみることも、大切な準備のひとつです。
老後ではなく、「その途中」を考える

将来を考えると、多くの方が老後を思い浮かべます。
特に子なし夫婦や夫婦二人暮らしの場合、
「老後はどう暮らそうか」
「将来、一人になったらどうしよう」
と考える機会も少なくないかもしれません。
けれど、家づくりで本当に大切なのは老後だけではありません。
例えば、
- 50代
- 60代
- 70代
そのそれぞれで暮らし方は変わっていきます。
今は毎週のように外出していても、10年後は家で過ごす時間が増えているかもしれません。
逆に、仕事から少しずつ離れることで、今よりも自由な時間が増え、新しい趣味や旅行を楽しんでいるかもしれません。
子どもを持たない夫婦の場合、子育てを中心としたライフステージの変化とは異なる形で、暮らし方が少しずつ変化していきます。
だからこそ、「老後のための家を建てる」という考え方だけではなく、
これからの20年、30年をどう過ごしたいか
という視点も大切です。
実際に家づくりのご相談でも、
「まだ老後には早いけれど、将来も住み続けられる家にしたい」
というお声をいただくことがあります。
その想いは決して特別なことではありません。
家づくりは、何十年も先の老後だけを見据えるものではなく、50代、60代、70代へと続く人生の変化に寄り添いながら、その時々を快適に過ごすためのものです。
そう考えると、
住まいに求めるものは「大きな家」や「立派な家」ではなく、
これからの人生を無理なく楽しめる家なのかもしれません。
長岡市や新潟市でも、子なし夫婦や夫婦二人暮らしの方から、
「老後のためというより、これからの暮らしを楽しむために家を考えたい」
というご相談をいただくことがあります。
人生は老後だけでできているわけではありません。
その途中にある、たくさんの時間を心地よく暮らすこと。
それもまた、家づくりで大切にしたい価値のひとつではないでしょうか。
ペットという新しい家族を迎える可能性もある

子どもを持たない夫婦の中には、愛犬や愛猫と暮らしている方、あるいは将来迎えたいと考えている方も少なくありません。新潟市や長岡市などの街中や公園、飲食店や店舗でもペット同伴可能な場所が増えていることもあり、ペット連れの方々を目にすることが増えました。
実際に、
「いつか犬と暮らしたい」
「猫が安心して過ごせる家にしたい」
という想いから家づくりを考え始めるご夫婦もいます。
ペットとの暮らしは、単なる趣味ではなく、人生そのものを変える選択になることがあります。
だからこそ家づくりの段階で、
- 散歩へ出かけやすい立地か
- 足腰への負担が少ない床材にするか
- ペットスペースをどう考えるか
- 将来的な通院や介護に対応できるか
といった視点を持っておくと、後々の暮らしやすさにもつながります。
もちろん、「今は飼っていないから関係ない」と考える方もいるでしょう。
けれど夫婦二人の人生は、これからも続いていきます。
子ども部屋を必要としない暮らしだからこそ、
その空間をペットとの時間や新しい楽しみのために使うという選択肢もあります。
家づくりは、今いる家族のためだけに行うものではありません。
これから出会うかもしれない新しい家族との暮らしまで含めて考えられるのも、夫婦二人の家づくりの魅力なのかもしれません。
3. 【住まい方・間取りのはなし】広さや部屋数ではなく、「心地よい時間」が生まれる家を考える

子ども部屋を前提としない家づくりでは、必要以上に部屋数を増やす必要はありません。
大切なのは、
「何部屋あるか」ではなく、「どんな時間を過ごせるか」です。
例えば、
- 小さな書斎で読書を楽しむ
- 趣味に没頭できるスペースをつくる
- 在宅ワークに集中できる場所を確保する
- ペットとゆっくりくつろげる場所をつくる
そんな空間は、必ずしも大きな家である必要はありません。
夫婦二人暮らしだからこそ、
「いつも一緒にいる家」ではなく、
「一緒にもいられるし、一人にもなれる家」
という考え方もあります。
特に長岡市や新潟市の郊外では広い土地を確保しやすいため、
「せっかくだから広い家を建てよう」
と考えることもあります。
しかし本当に大切なのは面積ではなく、
- 朝ゆっくりコーヒーを飲む時間
- 夫婦で料理を楽しむ時間
- ペットと過ごす時間
- それぞれの趣味を楽しむ時間
そうした日常が自然と増えることではないでしょうか。
夫婦二人の家づくりでは、
「どれくらい広い家か」よりも、「どれだけ心地よい時間を過ごせる家か」。 その視点で間取りや住まい方を考えることが大切です。
4. 【資金計画】お金の使い方を明確にする

夫婦二人暮らしの場合、子育て費用がかからない分、資金計画の考え方も変わってきます。
例えば、休日に旅行を楽しむことかもしれません。趣味に時間やお金を使うことかもしれません。愛犬や愛猫と快適に暮らすこと、将来の老後に備えること、自分らしい働き方を続けることかもしれません。
大切にしたいものは、ご夫婦によって本当にさまざまです。
だからこそ、「家にどれだけお金をかけるか」ではなく、「人生全体で何を大切にしたいか」から逆算して考えることが重要になります。
子どもをもたない夫婦だからこそ、将来の選択肢を残しておきたい
子どもを持たない夫婦の場合、教育費や進学費用を前提としない分、お金の使い方の自由度が高いケースがあります。だからこそ住宅費だけを最優先に考えるのではなく、
- 将来の働き方
- 趣味や旅行
- ペットとの暮らし
- 老後への備え
なども含めて、夫婦でお金の使い方を考えておくことが大切です。
家づくりは住まいを手に入れることですが、
同時に、これからの人生の選択肢を残しておくことでもあります。
「借りられる額」ではなく、「返し続けられる額」を考える
住宅ローンの相談をすると、思っていた以上の金額を借りられることがあります。
すると、
「せっかくだから、もう少し予算を上げてもいいかもしれない」
という気持ちになることもあります。
しかし大切なのは、
借りられる金額ではなく、返し続けられる金額です。
月々の返済額が数万円違うだけでも、10年、20年という長い期間では大きな差になります。
また35〜50代で家づくりをする場合、
- 転職
- 独立
- セミリタイア
- 老後の準備
なども視野に入ってきます。
住宅ローンによって将来の自由度が狭くならないか。その視点も忘れたくありません。
子育て費用がないからこそ、自由なお金の使い方ができる
子どもを持たない夫婦の場合、一般的な子育て世帯とはお金の使い方が異なることがあります。
教育費や習い事、進学費用を前提としない分、その分のお金を別のことに使いたいと考えるご夫婦も少なくありません。
例えば、
- 毎年旅行を楽しみたい
- 食事や趣味を充実させたい
- ご夫婦共通の夢を叶えたい
- ペットとの暮らしを大切にしたい
など、お金を使いたい先はさまざまです。
だからこそ、住宅費だけを最優先に考えるのではなく、
「これからの人生で何を大切にしたいか」
を夫婦で話し合っておくことが大切です。
「借りられる額」と「返し続けられる額」は違う
住宅ローンの相談をすると、思っていた以上の金額を借りられることがあります。
すると、
「せっかくだから、もう少し予算を上げてもいいかもしれない」
という気持ちになることもあります。
しかし、住宅ローンで大切なのは、借りられる金額ではありません。
大切なのは、返し続けられる金額です。
例えば、月々の返済額が数万円違うだけでも、10年、20年という長い期間では大きな差になります。
家を建てた後も、
旅行に行きたい。
趣味を楽しみたい。
美味しいものを食べたい。
そんな日常を大切にしたいのであれば、住宅ローンに余裕を持たせるという考え方もあります。
夫婦二人だからこそ、働き方の自由も残しておきたい
35〜50代のご夫婦は、仕事に対する価値観が変化してくる時期でもあります。
例えば、
- 転職を考える
- 独立を考える
- 仕事量を減らしたい
- セミリタイアに憧れる
そんな思いを持つ方もいらっしゃいます。
もし住宅ローンの負担が大きすぎると、
本当は挑戦したいことがあっても、現実的には難しくなってしまうかもしれません。
家づくりは住まいを手に入れることですが、
同時に、将来の選択肢を残しておくことも大切です。
住宅ローンによって人生の自由度が狭くならないか。
その視点も忘れたくありません。
老後資金も「特別な話」ではない
老後という言葉を聞くと、まだ先の話のように感じる方もいるかもしれません。
しかし35〜50代で家づくりをする場合、住宅ローンの返済期間と老後の準備期間は重なります。
そのため、
- 退職後の生活費
- 医療費
- 介護への備え
- 住まいのメンテナンス費用
などについても、少しだけ意識しておくことが大切です。
もちろん将来を不安がる必要はありません。
ただ、家を建てた後の人生も続いていく。
その当たり前の事実を忘れずに資金計画を考えることで、安心感のある暮らしにつながります。
無理のない資金計画が、暮らしの余白をつくる
家づくりをしていると、
「あれも欲しい」 「これも付けたい」
と考えることがあります。
もちろん住まいへのこだわりは大切です。
しかし、家づくりは完成した瞬間がゴールではありません。
その先には、夫婦で過ごす時間や、 趣味を楽しむ時間、 旅行に出かける時間、 そして穏やかな老後の暮らしがあります。
だからこそ資金計画では、
「どこまで借りられるか」ではなく、「どんな暮らしを続けていきたいか」
を考えることが大切です。
夫婦二人の家づくりだからこそ、
住宅ローンによって未来の選択肢を狭めるのではなく、これからの人生に余白を残す。
そんな視点で予算を考えてみることも、大切なのかもしれません。
「誰かのための家」ではなく、「自分たちらしい家」
新潟県は四季の変化が大きく、冬の雪や天候とも長く付き合っていく地域です。
だからこそ家づくりでは、広さや見た目だけでなく、
「将来も無理なく暮らし続けられること」
「日々の暮らしを快適に保てること」
が重要になります。
長岡市や新潟市で家づくりをご検討されている方も、まずはご自身たちらしい暮らし方から住まいを考えてみてはいかがでしょうか。
子どもを持たない夫婦の家づくりに、正解はありません。
広い家が正解とも限りません。
大きな住宅ローンが正解とも限りません。
ただ一つ言えるのは、
家は、誰かの基準に合わせるために建てるものではないということです。
夫婦二人だからこそ実現できる暮らし方があります。
そして、その暮らし方を支える住まいもあります。
D-GRID HOUSINGでは、長岡市・新潟市をはじめ、新潟県内で家づくりを考えるご夫婦の暮らしに寄り添いながら、それぞれの価値観に合った住まいづくりをお手伝いしています。
子育て世帯だけでなく、夫婦二人だからこそ実現できる住まいについても、ぜひお気軽にご相談ください。
Written by
Kenich Omori
D-GRID HOUSING – Producer
大手アパレルメーカなどを経て当社ローコスト住宅ブランド「ニコニコ住宅新潟」と注文住宅ブランド「グリーンスタイル」での販売経験から、新たに D-GRID HOUSING を立ち上げる。

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